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コラーゲンはホントにお肌の奥まで届くもの?塗ったり食べたりしても意味がない?

食べるコラーゲン

コラーゲンを食べると本当に肌がプルプルになるっていうけどホント?

 

「コラーゲンがたっぷりのスープ!お肌がツヤツヤになりそう!」

こんな食レポをテレビ番組などでよく目にしますよね。

澄んだチキンスープはとってもおいしそう♪なのですが、コラーゲンって食べると直ぐにお肌に効果があるものなんでしょうか?

また、化粧品などでも、「コラーゲンを低分子化したので、浸透力がちがいます!」
というキャッチコピーも見かけますが、低分子化したコラーゲンは果たしてお肌の奥まで届いているのでしょうか。

化粧品の浸透に関する衝撃的な事実

私が、過去に皮膚について勉強した時衝撃的な事実を教えられました。
それは、
「化粧品が肌の奥に浸透するといっても、結局は角質層までしか届かない」
ということなんです。

”角質層”というのは、私たちの皮膚(表皮)の中で一番上にある層です。

外にさらされている部分なので、乾燥、紫外線のダメージを受けたり、ひっかき傷とか、かゆくて掻いた跡なんかでも角質層がめくれることで残ります。

角質層にはセラミドがあり、水分を吸収するスポンジの役割をしています。
このセラミドは化粧水や乳液の保湿成分を蓄えてくれる部分です。

そして、その角質層のもっともっと下には、肌の弾力を支えている部分、”真皮”があります。

真皮にはお肌ぷるぷる成分として知られているコラーゲンやエラスチンが手をつなぐように存在しています。

コラーゲンは肌の弾力を生み出し、エラスチンがそれに絡みつくようにして、弾力を強固なものにしているんです。

でも先ほど書いたみたいに、化粧品はどんなに頑張っても角質層にしか届かないんです。

つまり!コラーゲン入りの化粧品だったとしても、元々のコラーゲンがある真皮には届いていないということに(泣)
ちょっと悲しくなってしまいますよね。

それじゃコラーゲン入りの化粧品は意味がないの?

コラーゲン意味がない
いえ、それがそうとは限らないのです。

コラーゲン入りの化粧品を使うと、肌が元気になりますし潤い効果も抜群なのは間違いありません。

これはコラーゲンが角質層を守るベールになっているのと、その成分であるたんぱく質によって滑らかな表面になっているからなんです。

だから届かない化粧品なんだから意味がない!ということではありません。

お肌のためのケアであるのは変わらないんです。

コラーゲンの保湿力はとても高いので乾燥気味の肌の人にはぴったりの化粧品でもあります。

ということはコラーゲンは塗るより食べたほうが吸収が早いの

食べるコラーゲン
コラーゲンはやっぱりテレビで見るおいしそうなスープみたいに、体の中から補給するのが早いのか?というと、そういうわけではないのです。

やはり即効性があるものではありません。

コラーゲンは、たんぱく質なので、体の中でアミノ酸に分解されて吸収されます。

このアミノ酸は、体中の細胞作りに欠かせないので、全身に運ばれます。

そのためお肌にだけ効果があるわけではなく爪や、髪の毛などの末端部分の美しさを保つのにも必要です。

コラーゲン入りの食べ物や、コラーゲンドリンクを飲んだとしても、必ずしもお肌にだけ効果が現れるわけではないので長期間の継続が意味を成す・・・ということになります。

といっても、こちらも飲んだり食べたりするのが無駄というわけではありません。

細胞が元気になるために、アミノ酸は必須栄養素!

ただしコラーゲンはカロリーは高めなので、そういった面では取りすぎ注意ですね^^;

まずは角質層を守ることが大事

さて、使う意味がないわけではないと言っても、化粧品は角質層に行き届くのが限界なので使っても根本的な肌状態ってよくならないのかも?と思ったかもしれません。

ですがコラーゲンなどがある真皮の層はただ弾力をつかさどるのみの部分なので、守るべきは水分を含みバリア機能をつかさどっている角質層を含んだ表皮だけなんです。

また、角質層の下にシミの原因を作る「メラニン」を生み出す「メラノサイト」があります。

ということは、シミやくすみ対策をビタミンCなどで行うにしても、角質層を含む表皮までの浸透力で十分ということなんです♪

以前に、紫外線のA波は角質層よりも下のコラーゲンなどにダメージを及ぼすと言いましたが、これを防ぐのが日焼け止めです。

この日焼け止めは同時にシミの原因メラノサイトからメラニンを作れという命令を出させないための、必須アイテムでもあります。

日焼け止めも、角質層を守るアイテムということなんですね。

化粧品の浸透とコラーゲンのまとめ

コラーゲンもお肌をトータルに支えるものとして摂取することには意味があるわけです。
細胞レベルで長期的に整えて末端までキレイにするという点ではコラーゲンは役に立ちます。

下記にまとめると

●化粧品は水分や油分を与えて、角質層を守るもの
●角質層を守ると紫外線などから真皮(コラーゲンやエラスチン)を守れる
●角質層を守ることで、シミやくすみも対策出来る
●体の中からコラーゲンなどを取れば、細胞が元気になる
●細胞が元気になると、末端部分もキレイに

肌に浸透するものだからこそ、こうやって知っておくと、化粧品選びがまた楽しくなります♪

自分の肌に浸透させたいものはどれかな?とか、いい香りだから使っていたけど、ちゃんとこれも肌を守っていてくれたのかな?とか、化粧品に対する愛着もわいて来たりします(笑)

「守ってくれているんだなあ~」、「コラーゲンが細胞を元気にしてくれているなあ~」と考えながらスキンケアすると、お肌にもいいことがあるかもしれませんよ^^

イメージの力って意外と大事ですよ。

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